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フィレンツェ&座席指定の怪 [イタリア]

フィレンツェの写真、プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」からの曲をBGMにスライドショーにしました。ソプラノのアリア「私のお父さん」は、もう内容はほとんどすっかり忘れてしまいましたけど、フィレンツが舞台だった映画「眺めのいい部屋」の冒頭で管弦楽で初めて耳にして、なんと美しい旋律だろうと思ったものです。オペラの中でも、お話の転換点として重要です。ずっと後で見たイギリス映画「Very Annie Mary 」でもお話のカギ的に使われていて効果満点でした。日本語字幕付きDVD、まだ出ないみたいで、残念です。
☆ユーチューブ再生リスト☆
ミラノへ行く途中、フィレンツェで途中下車。なんといっても有名な街ですから。ローマ発8:30。早起きして出かけました。まず路線バスでローマ中央駅へ。バスは通勤時間帯で込んでいました。

左)バス停 すぐ後ろに聖母マリアの祭壇がありました。通勤途中なのでしょうか、立ち止まって祈っていく人がけっこういました。右)道の向こう側。写真左の建物は文部省だそうで、座り込みしていたり、デモ隊が集結していたり。この時は早朝だったので、だれもいませんでしたけど、立ち入り規制でしょうか、ロープがはられていました。なんでも何かの教育関連法案が国民の休暇中に通っていたのだそうです。
 

ローマ中央駅。電光掲示板になかなか何番線から出発か出ない。遅れ10分からどんどん延びてずいぶん遅れての発車でした。ユーロスターで最新式の電車だとか。
 

席は基本的に、日本でもかつては定番だった4人向き合わせ。座席が回転したりはしないみたいでした。席の間にしっかりした広げられる狭いテーブルがあります。広げるとけっこうちゃんとしたテーブルなので、ちょっとしたものを載せたり、書き物をしたり、食事したり、何かと便利。ノートバソコンもゆったりと置けそうです。4人分予約したのだから、当然2人ずつの向かい合った座席だと思ったら、これが違うんですね・・チケットは確かに連番なんですけど。すぐに目につくのが、席を交換しあってる人たち。私たちにもすぐに申し出てくれる人がいました。コミュニケーション促進のためかしらねぇ・・なんて・・息子によれば、活字でもネットでもこのことについての記述をまだ見つけられないし、イタリア人に聞いても理由を知っている人にはまだ出会えないとか。
息子によると、指定席の予約は「窓口の人でも番号で指定して座席をとることはできず、人数によって機械が自動的に席をわりあてる」ということ。
窓口の人の説明では「当然4人で予約すれば、4人一組の座席にわりふられる」という話だけど、実際は4人で予約すると3人がひとつのコンパートメント(=対面座席の4席のまとまりのこと、これが正しい鉄道用語かはわかりません)、1人が隣のコンパートメントとなることが多い。思うに、1人の予約が入るとまだ予約のはいっていない空のコンパートメントにわりふられるのでこういうことになるのでは?と思います。そしてミラノからローマの電車はノンストップでけっこうすいていたので4人を同じコンパートメントにわりふることができたのではないか」

イタリアの鉄道の座席番号は通路をはさんだ2つのコンパートメント(計8席)ごとに10番台の列、20番台の列とならんで、ひとつの車両で10番台から90番台までの座席が配置されています。その中で各番台内の座席番号は以下(10番台の例)のように、千鳥足式?とでもいうようなちょっとかわった規則で配置されています。
zaseki2.jpg 


フィレンツェでは昔懐かしい駅の荷物預けにミラノ宿泊用の大きい荷物を預けました。コインロッカーはないみたいでした。曰く、なくなったら絶対的に悲しいものは預けないように・・ でしたけど、無事引き取れました。窓口は感じがよくて、若くてかっこいいおにいさんでした。とりあえずバスでおなじみの高台に行こうということで、バスの切符を買ったまではよかったのですけど、どのバス停にも言われた番号がないし、バスも来ない。ここでまた数十分ん私はぼ〜〜っとしてました。逆循環でもいいよ〜ということで、番号違いで出発。

着いたところは、絵葉書や写真や映像でおなじみの眺め。長年にわたってあれだけ見せられていたら、初めてのような気がしません。ここからは、あちこち寄り道しつつ、歩いて駅に戻って、またユーロスターでミラノへ・・席は当然のように一人が泣き別れでした。ミラノからローマへの戻りは、ちゃんと向き合わせ4人がけになっていましたが、これは偶然だそうです。座席番号14-15-16-17 に当たると4人まとまれますね。


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コメント 5

ななこ

イタリアは行ったことがないのですが、ヨーロッパの都市はどこも何となく似てるというか、正確さとか几帳面さは日本がやっぱり特殊ですね。
交通機関のいい加減さはひどいもので、みなよく苦情を言わないものだと思いますが、慣れるとあれが普通なのでしょうか?

私は列車の中に自転車をそのまま持ち込んでるのにびっくり仰天でした。

by ななこ (2009-03-13 23:06) 

euridice

>正確さとか几帳面さは日本がやっぱり特殊です
まあ、「正確」とか「几帳面」に対する感性というか、それを発揮する部分が、違うんでしょうねぇ・・ 日本人のは、落書き事件などへの反応など、「神経質」だと思います。以前、日本在住?十年のドイツ人の奥さんが、日本人はとても清潔で几帳面だと思ってたけど、大概のお宅の台所の雑然さと汚さに唖然として、認識を変えたとかなんとか言ってました・・

交通機関の時間などは時間通りが当たり前感覚なのは、やはり珍しいのかもしれません。ドイツがそうらしいですが・・
イタリアは遅れて当たり前のようで、アナウンスなど一切なしみたいでした。みんな電光掲示板を黙々と見上げてました。さすがに直前の番線変更はアナウンスしてたようです・・
by euridice (2009-03-14 09:22) 

keyaki

>日本人はとても清潔で几帳面
これって....日本人にはあまり清潔という概念がないような気がします。
ドイツ人は、清潔好きというか...キッチンが汚れるからお料理はしない..というのがドイツ人かな? 
洗濯だって80℃で洗っちゃう...つまり下着とか煮沸消毒しゃちゃうとかでしょ。カーテンだって毎日でも洗っちゃうんじゃないの?
イタリアで下宿していてドイツ人が、イタリア人はカーテンを洗わない、不潔だ..とか言ってたって聞いたことがあります。そういえば、ウチも洗ってない.....
ラテン系と日本人は相性がいいような気がする...って、ただ単に私が、ずぼらなだけかも。
by keyaki (2009-03-20 00:40) 

ななこ

>大概のお宅の台所の雑然さ
和洋中ごっちゃごちゃメニューの日本の普通の家庭の台所はある程度致し方なしというところはあるとおもいます。
ドイツ人と結婚している姪が向こうの主婦は台所のシンクや洗面器の水一滴もその度にきちんと拭き取るって初めの頃驚いていました。

日本人で清潔好きな人は変わり者扱いされてますね。
体に直接触れる下着、肌着類に(ソックスも)アイロンかけなくては気の済まない人がいましたが、そこへ嫁入りした人は(夫の姉です)が苦労していました。
私が一番驚くのは下着でも肌着でもクリーニング屋さんに出してしまう人です。

ノロウィルスによる胃腸風邪の時、私はかなり潔癖に清潔を保とうと努力しましたがうつるものはうつりました;;
塩素系の除菌剤で徹底的に洗って拭いて、洗濯はそれぞれ別にして・・・
清潔って一体何なのでしょう?
by ななこ (2009-03-26 12:43) 

euridice

雑然とさせないでなんていられませんよね!

姪ごさんのご主人、ドイツ人ですか^^+
ドイツ人もいろいろでしょうけど、
けっこうおもしろい人というか、記憶に残る人が多い・・

奥さん(スイス大使館勤務)が日本勤務になったので、
仕事(高校化学教師)やめて一緒にきちゃった人、楽しい人でした。
by euridice (2009-03-27 06:50) 

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